企業のBCP対策に欠かせない「帰宅支援セット」の重要性と導入のポイント
投稿日:2025.05.17 更新日:2025.05.14こんにちは!名入れ記念品・ノベルティグッズの専門店【お店がどっとこむ】です。近年、日本各地で大規模な自然災害が頻発する中、企業の防災対策、特にBCP(事業継続計画)策定の重要性が高まっています。今回は企業の総務部や備品管理のご担当者様に向けて、BCP対策の中でも特に注目を集めている「帰宅支援セット」について詳しくご紹介します。
BCP対策における「帰宅支援セット」とは
「帰宅支援セット」とは、災害発生時に公共交通機関が停止し、社員が徒歩で帰宅する必要が生じた場合(いわゆる「帰宅困難者」となった場合)に役立つアイテムをまとめたセットです。2011年の東日本大震災では首都圏だけで約515万人もの帰宅困難者が発生したとされており、企業のBCP対策において帰宅支援策の整備は極めて重要なテーマとなっています。
帰宅支援セットは、オフィスに留まるための備蓄品とは異なり、社員が数時間から1日程度かけて自宅まで徒歩で移動することを想定した内容となっています。つまり、「会社から自宅までの移動中に必要となるもの」が中心となります。
企業におけるBCP策定の現状と課題
現在、介護施設などの一部業種を除く一般企業では、BCP策定は法的に義務化されていません。しかし、政府は積極的にBCP策定を推奨しており、特に災害大国である日本において、防災・減災対策は企業の社会的責任の一環として捉えられています。
2024年の内閣府の調査によると、大企業のBCP策定率は約70%に達している一方、中小企業では約30%にとどまっています。特に中小企業において策定が進まない理由として、「何から始めればいいかわからない」「コストや人員の問題」などが挙げられています。
こうした状況の中、比較的導入しやすい対策として、「帰宅支援セット」の準備が注目を集めています。社員の安全確保と同時に、災害後の事業継続に向けた第一歩として、多くの企業で導入が進んでいます。
帰宅支援セットに含めると効果的なアイテム
効果的な帰宅支援セットには、以下のようなアイテムがあると便利です:
- 携帯用の飲料水と簡易食料
移動中の水分・エネルギー補給に役立つ500mlペットボトル水、カロリーメイトやチョコレートなどの軽食があると安心です。 - モバイルバッテリー
災害時は情報収集が極めて重要です。スマートフォンの充電切れを防ぐためのモバイルバッテリーがあると大変効果的です。 - 防寒・防雨グッズ
アルミブランケット、折りたたみレインコートなど、悪天候時でも移動しやすくなる装備があると便利です。 - 歩行補助アイテム
長時間の徒歩移動を支援するための軽量スリッパや靴擦れ防止パッド。特にヒールなど歩きにくい靴で通勤している社員には役立ちます。 - 応急医療品
絆創膏、消毒液、痛み止めなどのコンパクトな救急セットがあると安心です。 - LEDライト・ホイッスル
夜間の移動や緊急時の合図に使える小型ライトと防犯ホイッスルがあると良いでしょう。 - マスクと除菌ウェットティッシュ
災害時は衛生環境が悪化するため、感染症対策グッズも役立ちます。
特に最近では、コンパクト性と実用性を兼ね備えた「オールインワン」タイプの帰宅支援セットが人気を集めています。当店でも、A5サイズのポーチに上記アイテムを効率的に収納した「コンパクト帰宅支援セット」をご用意しています。
企業規模や地域特性に応じたカスタマイズの重要性
帰宅支援セットの内容は、企業の立地条件や社員の通勤距離、地域の特性などによってカスタマイズすることが重要です。例えば:
- 都心のオフィスビル
平均通勤距離が長いケースが多いため、より充実した水分・食料の確保や、長時間の歩行を支援するアイテムが必要です。 - 郊外の事業所
河川氾濫のリスクがある地域では、簡易的な防水グッズの追加が効果的です。 - 寒冷地域の企業
冬季の災害を想定した保温グッズの強化が必要となります。
当店では、企業様の立地条件や社員構成に合わせた最適な帰宅支援セットのカスタマイズをサポートしています。もちろん、企業ロゴや緊急連絡先などを印刷したオリジナルの帰宅支援セットも承っております。
帰宅支援セット導入の成功事例
当店のお客様である東京都内の金融系企業A社(従業員約200名)では、全社員に帰宅支援セットを配布。さらに各セットに会社のロゴと緊急時の社内連絡先を印字することで、災害時の連絡体制も強化しました。導入後の防災訓練では、実際にセットを使用した帰宅訓練も実施し、社員からは「実際に持って歩くことで必要なものが実感できた」という声が寄せられています。
また、大阪の製造業B社では、工場勤務の社員と事務職の社員で通勤手段や距離が大きく異なることから、2種類の帰宅支援セットを準備。工場勤務の社員には比較的近距離の徒歩帰宅を想定した軽量タイプ、遠方から通勤する事務職員には充実した内容の帰宅支援セットを配布するというきめ細かい対応を行いました。
帰宅支援セット導入のポイントと社内周知の重要性
帰宅支援セットの導入にあたっては、以下のポイントに留意することをお勧めします:
- 保管場所の工夫
社員が日常的に携帯できるコンパクトさが重要です。デスクの引き出しや自分のロッカーなど、すぐに持ち出せる場所に保管するよう推奨しましょう。 - 定期的な内容確認
飲料水や食料には賞味期限があります。年に1〜2回、内容物の確認と更新を行うための仕組みづくりが重要です。 - 使用方法の周知
いざという時に適切に使用できるよう、防災訓練などと連動した使用方法の説明会や、社内イントラネットでの情報共有を行いましょう。 - 社員の意識向上
単に配布するだけでなく、災害時の帰宅経路の確認や、家族との連絡方法の事前取り決めなど、総合的な防災意識の向上につなげることが大切です。
帰宅支援セット名入れの効果と活用法
当店では、帰宅支援セットへの企業名やロゴの名入れサービスを提供しています。名入れには以下のようなメリットがあります:
- 帰属意識の明確化
災害時の混乱の中でも、自社の帰宅支援セットであることがすぐにわかります。 - 企業の防災意識のアピール
取引先や顧客に対して、社員の安全を考える企業姿勢をアピールできます。 - 緊急連絡先の記載
セットに社内の災害対策本部の連絡先や集合場所などを記載することで、情報伝達の一助となります。 - 紛失防止と返却促進
訓練時の使用後も、企業名が入っていることで返却率が高まります。
まとめ:BCP対策としての帰宅支援セット導入を
企業のBCP対策において、「帰宅支援セット」の準備は比較的取り組みやすく、効果の高い施策です。特に政府のBCP策定推奨の流れを受けて、多くの企業で導入が進んでいます。
社員の安全確保は企業の最優先事項であると同時に、災害後の早期事業再開のためにも欠かせない要素です。万一の際に社員が安全に帰宅できるサポート体制を整えることは、企業としての社会的責任を果たすとともに、社員からの信頼獲得にもつながります。
当店では、企業規模や立地条件、社員の通勤実態に合わせた最適な帰宅支援セットのご提案から、オリジナルデザインの名入れ、納品まで一貫してサポートいたします。社員の安全と企業の事業継続を守るために、まずはお気軽にご相談ください。
【お問い合わせ先】
お店がどっとこむ
TEL: 042-386-7350
メール: info@e-omisega.com
URL: https://www.e-omisega.com
※価格や納期など、詳細については個別にお問い合わせください。
※記載内容は2025年5月現在のものです。予告なく変更される場合がございます。


